宗教と民族の歴史に学ぶ<欧州編>

欧州の中でもとりわけ国際的関心が高まっているウクライナの独特の宗教文化や、非常に複雑な信仰と民族の歴史を取り上げる。また、欧州の歴史上、常に民族紛争の火種となってきた「帝国」に共通する性格などについて、国民国家との比較の観点から論じる。


複雑なウクライナの宗教と民族との関係

ウクライナの宗教と民族の歴史(1)四大宗派併存の歴史と背景

国際的関心の集まるウクライナ情勢だが、ウクライナを理解するにはこの地方特有の複雑な宗教と民族の関係を知らなければならない。ロシアとウクライナ、西部と東部、ローマカトリックとギリシア正教、といった二項対立のみでは語れないウクライナ独特の宗教文化を山内昌之氏が丹念にひもとく。(前編)


「ユニエイト」というあり方がウクライナの民族文化を醸成

ウクライナの宗教と民族の歴史(2)ギリシア・カトリック信仰と民族文化

ウクライナ語を話す西ウクライナ地方の住人には、独特なギリシア・カトリック(ユニエイト教会)信仰が深い。対立と弾圧を余儀なくされた彼らの間には「教会に対する戦いは、文化に対する戦いだ」との言い回しがある。その手掛かりを、信仰と民族の複雑な歴史に探ってみる。(後編)


ハプスブルク帝国とオスマン帝国に共通する性格とは?

帝国に共通する性格とは何か~民族紛争の火種を知る~

山内昌之氏には、熱心な世界史ファンからの質問が寄せられる。今回採り上げたのは「ハプスブルク帝国とオスマン帝国に共通する性格とは?」との問いだ。「帝国=悪」の図式や「講和条約=国際平和」の常識を塗り替える山内氏の歴史学に基づく答えを聞いてみよう。