特別談話

生前親交があり、社会保障と税の一体改革に尽力した前財務事務次官の故・香川俊介氏の追悼の弁や、2016年8月8日に公表された、象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことばについて所感を述べる。


香川俊介氏への歴史家として述べる哀悼の意

追悼・前財務次官 香川俊介氏

2015年8月、前財務次官・香川俊介氏がこの世を去った。生前親交があり、その優れた能力と温かい人柄に魅了されていた歴史学者・山内昌之氏は、香川氏の死にあたり明治の二人の軍人にある共通点を見出すという。これは、国を憂えて命を懸けた人々の仕事と思いに、当代随一の歴史家が敬意を表しつつ語る哀悼の弁である。


生前退位の問題は摂政を置くことでは解決しない

天皇陛下のおことば~ご譲位について考える(1)天皇の「老い」と「終焉」

2016年8月8日、象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことばが公表された。歴史学者で皇室制度に関する有識者ヒアリングのメンバーでもある山内昌之氏が、そのおことばのポイントが何であり、それを私たち日本国民はどう受け止めるべきなのかを解説する。今回のメッセージで特徴的だったのは、在世中の譲位を言外に含めつつ、「天皇の終焉」や「老い」による公務の難しさに触れたことだった。(全3話中第1話)


象徴天皇とは何か―ビデオメッセージの3つポイント

天皇陛下のおことば~ご譲位について考える(2)国民への理解を求める

歴史学者で皇室制度に関する有識者ヒアリングのメンバーでもある山内昌之氏が、先般公開された「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」を緊急解説する。今回のおことばは、皇后陛下と共に「象徴天皇とは何か」を模索されてきた天皇陛下の歴史の集大成ともいえるものだ。そこで強調されたのは、象徴は国民と共にあり、だからこそご自身が抱えている危惧を、国民に理解してもらいたいということだった。(全3話中第2話)


「全身全霊」で悲しみに向き合う、という天皇陛下の生き様

天皇陛下のおことば~ご譲位について考える(3)私たち国民が考えるべき時

天皇陛下は8月8日、「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」の中で「全身全霊」という表現をお使いになられたが、これは大変に重いおことばであると、歴史学者で皇室制度に関する有識者ヒアリングのメンバーでもある山内昌之氏はいう。私たち日本人は、日々違う「悲しみ」に向かい合うという過酷な旅、そのご負担を、ご高齢の天皇陛下に強いてきたことになる。天皇のおことばが表明された今こそ、敬愛する天皇皇后両陛下に対し、私たちに何ができるか、真摯に考えるべき時である。(全3話中第3話)


「天皇の譲位」に関する議論には慎重さとスピード感が必要

「天皇陛下のご譲位とご公務の負担軽減」について考える

歴史学者・山内昌之氏は「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の一員だが、「国民にまんべんなく理解を得られる提言はなかなか難しい」と語る。何がなぜどのように難しいのか。どのような論点があるのか。山内氏が天皇陛下のご譲位をめぐる問題について詳しく解説する。


横綱審議委員会メンバーが語る「稀勢の里の横綱昇進」

稀勢の里、横綱昇進への道

稀勢の里は2017年大相撲初場所で優勝し、横綱昇進を決めた。横綱審議委員会メンバーでもある歴史学者・山内昌之氏が、横綱昇進前6場所のデータから稀勢の里の強さを分析。山内氏の一相撲ファンとしての素顔ものぞかせつつ、稀勢の里の横綱昇進について語る。