田中弥生

東京大学客員教授/元・会計検査院長

プロフィール

略歴
1982年 4月 日本光学工業㈱(現 ㈱ニコン)入社
1986年12月 笹川平和財団研究員
2002年 1月 国際協力銀行プロジェクト開発部参事役
2003年10月 東京大学大学院工学系研究科寄付講座客員助教授
2006年 9月 独立行政法人大学評価・学位授与機構(現 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構)助教授を経て教授
2015年 6月 住友商事㈱社外取締役
2017年 6月 ㈱IHI社外取締役
2019年 9月 会計検査院 検査官
2024年 1月 会計検査院 会計検査院長
2025年 4月 東京大学客員教授

国際公共政策博士。専門は非営利組織論、評価論。
P.F.ドラッカーに非営利組織経営と評価を学ぶ。それを契機に政策評価やODA評価について理論と実践を重ねる。
主な著書に『ドラッカー2020年の日本人への「預言」』集英社、『NPOと社会をつなぐ』東京大学出版会、『市民社会政策論』明石書店、『NPOが自立する日』日本評論社、翻訳にP.F.ドラッカー著『非営利組織の自己評価手法』ダイヤモンド社、P.F.ドラッカー/G.Jスターン『非営利組織の成果重視マネジメント』

講義一覧


「見せかけの相関」か否か…コロナ禍の補助金と病院の関係

会計検査から見えてくる日本政治の実態(2)病床確保と補助金の現実

コロナ禍において一つの大きな課題となっていたのが、感染者のための病床確保だ。そのための補助金がコロナ患者の受け入れ病院に支給されていたが、はたしてその額や運用は適正だったのか。事後的な分析で明らかになるその実態を解説する。(全4話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


アベノマスク、ワクチン調達の決算は?驚きの会計検査結果

会計検査から見えてくる日本政治の実態(1)コロナ禍の会計検査

日本の財政をくまなく検査し、その収入と支出を把握する会計検査院。日本のメディア報道などでは、予算の決定や補助金などの政策決定については詳しく報じられるが、それがどのように実際に使われたかは、ほとんど言及がない。だが、「実際の使われ方」を見ていくと、日本の政治の実態が明々白々になってくる。本シリーズでは、そんな会計検査院の検査から見えてくる日本の政治の「真実の姿」を解説する。今回はまず、会計検査院の幅広い検査項目を紹介しつつ、コロナ禍の「予算の使われ方」の驚くべきあり方と、そこから見えてくる課題を分析する。(全4話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)