鈴木達治郎

長崎大学客員教授/NPO法人「ピースデポ」代表

プロフィール

1951年大阪生まれ。75年東京大学工学部原子力工学科卒。
78年マサチューセッツ工科大学プログラム修士修了。
工学博士(東京大学)。専門は原子力政策、科学技術社会論。
2010年1月から2014年3月まで原子力委員会委員長代理。
核廃絶を目的とする科学者グループ「パグウォッシュ会議」評議員。
主要著書:「核のない世界への提言:核物質から見た核軍縮」(冨塚明、鈴木達治郎監訳、法律文化社、2017年、RECNA叢書2号)、
「核兵器と原発」(講談社現代新書、2017年)、
「核の脅威にどう対処すべきか:北東アジアの非核化と安全保障」(鈴木達治郎、広瀬訓、藤原帰一編著、法律文化社、2018年、RECNA叢書3号)。
「第三の核時代」(吉田文彦、鈴木達治郎、遠藤誠治、毛利勝彦編著、2021年、Kindle版、RECNA)

講義一覧


カーボンニュートラル達成へ、エネルギー政策の変革は必須

日本のエネルギー政策大転換は可能か?(3)エネルギー政策大転換への提言

洋上や太陽光を活用した発電の素地がありながらその普及が遅れている日本。その遅れにはどのような要因があるのだろうか。最終話では、送電網の強化など喫緊の課題を取り上げるとともに、エネルギー政策を根本的に変換させる必要を指摘し、2050年カーボンニュートラル達成に向けて大事な提言を行って本講義を締めくくる。(全3話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)


原発建設には10年以上も…小型モジュール炉の可能性と課題

日本のエネルギー政策大転換は可能か?(2)世界のエネルギーと日本の原発事情

再生可能エネルギーのシェアが世界的に圧倒的な伸びを見せる中、第7次エネルギー基本計画において原子力発電を最大限活用する方針を示した日本政府だが、それはどこまで現実的なのか。国際エネルギー機関が発表した今後のエネルギーの見通しや温室効果ガス削減という観点から、日本の原発復活路線の実際を考える。(全3話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)


第7次エネルギー基本計画とは?原発活用方針の是非を問う

日本のエネルギー政策大転換は可能か?(1)原発最大限活用の根拠と可能性

2025年2月に発表された第7次エネルギー基本計画。そこでは原子力発電を最大限活用していく方針が示されている。再生可能エネルギーへの関心が高まる中で、日本のエネルギー政策はなぜそのような舵取りを行おうとしているのだろうか。原子力発電を活用する3つの根拠を分析して、現実的な運用の可能性を考える。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツ・アカデミー編集長)


原発攻撃の被害範囲と対策…使用済燃料の乾式貯蔵が急務

原子力発電の戦争リスク(2)ウクライナ原発の被害状況と日本の対策

実際に原子力発電所が攻撃を受けると、どのような被害が発生するのか。ロシア・ウクライナ戦争の事例をもとに具体的なリスクの内容を解説しながら、原子力発電所の構造的な問題点を指摘する。また、原子炉本体だけでなく、その周辺施設やそれに関わる人員に及ぶ被害を見据え、国際社会、そして日本が取り組むべき課題と対策について提言する。(全2話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


原発が攻撃されたらどうなる?被害の大きさと戦争リスク

原子力発電の戦争リスク(1)原子力発電所が攻撃されたらどうなるか

「ロシア軍によるウクライナ原発攻撃」という衝撃のニュースが飛び交った今般のロシア・ウクライナ戦争。原子力発電に関わる施設が武力攻撃を受けることで、一体どのような被害が起こり得るのだろうか。多くの原子力発電所を保有する日本にとっても重要な問題である原子力発電の戦争リスクについて、多様化する攻撃手段や戦争以外のテロリズムも踏まえて解説する。(全2話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)