清宮克幸

公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 副会長

プロフィール

1967年7月17日 大阪生まれ。
大阪府立茨田高校でラグビーを始め、3年時に花園の全国大会に出場し、高校日本代表にも選出される。
1986年、早稲田大学入学。2年時に日本選手権優勝。4年時には主将として大学選手権優勝に導いた。
大学卒業後は、1990年にサントリーに入社し、同社ラグビー部に入部、1992~94年には主将を務め活躍。
2001年引退後は、母校である早稲田大学ラグビー蹴球部監督に就任。
全国大学選手権優勝3度、準優勝2度、関東大学リーグ対抗戦では5年連続全勝優勝し、早稲田ラグビーを復活させ黄金時代を築いた。
2006年、サントリーラグビー部へ復帰。サントリーラグビー部では初めてのプロ監督として就任。
2007年にマイクロソフトカップ優勝。
2010年にサントリー監督を辞任し、11年2月、ヤマハ発動機の監督に就任。
2015年、日本選手権で同チームも初の優勝に導いた。
2019年6月、公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 副会長に就任。

『最強のコーチング』 (講談社+α新書) 、『究極の勝利 ULTIMATE CRUSH 』(講談社)など著書多数。
(更新:2015年4月)

講義一覧


同じメンバーだと喜びが倍になる

清宮克幸の「監督術」(1)現有戦力を財産とする

2015年2月28日、ラグビー日本選手権決勝に勝利したヤマハ発動機ジュビロは、悲願の優勝を手にした。本社の業績不振による支援の縮小、トップリーグ降格の危機のさなかに、チームの監督に就任したのが清宮克幸氏。早稲田大学、サントリーで黄金時代を築いた勝負師に、4年で「日本一」を達成した、その「監督術」を伺った。シリーズ第1回目の今回は、どん底からの出発がテーマだ。


スクラム強化のためだけにフランスで武者修行

清宮克幸の「監督術」(2)突き抜けたものをつくる

頂点に立つために必要なのは、どんな世界でも「他に真似のできない」「何か突き抜けた」オンリーワンの強みである。そのための一つに「スクラム」を選んだヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、スクラムを組むためだけにフランスに遠征するという前代未聞の取り組みを実施する。ヤマハを4年間で日本一に押し上げた清宮氏による「監督術」シリーズ第2回。


レスリング練習でヤマハだけの強みを養う

清宮克幸の「監督術」(3)ベースからスタイルをつくる

清宮克幸氏が監督に就任してから4年、悲願の「日本一」を手にしたヤマハ発動機ジュビロ。いま振り返ると、最初の2年間は個人個人のフィジカルとメンタルを鍛え上げる「ベース」づくりが続き、ヤマハならではの「スタイル」を求めることに集中したのは、その後の2年だったという。清宮氏による「監督術」シリーズ第3回。


力を出せずに負けたと気付けたことが大事

清宮克幸の「監督術」(4)敗北の教訓を活かす

4年前まで2部との入替戦を行っていたヤマハ発動機ジュビロを監督として日本選手権優勝に導いた清宮克幸氏。優勝の要因は、ある試合に敗北したことにあったという。就任時のエピソードを交えながら、清宮氏にその要因について聞いた。清宮氏による「監督術」シリーズ第4回。


2019年ラグビーW杯の監督は日本人で

清宮克幸の「監督術」(5)選手たちを染めていく

ヤマハ発動機ジュビロを日本選手権優勝に導いた清宮克幸氏に、今後目指すヤマハスタイルについて聞いてみた。キーワードは「染める」だ。監督は選手の意識をどう染めていこうとしているのか。清宮氏による「監督術」シリーズ第5回。


監督の仕事は、自分の言葉で伝えること

清宮克幸の「監督術」(6)伝える力でチームを変える

早稲田大学ラグビー部でも、ヤマハ発動機ジュビロでも、監督としてチームをどん底から頂点に導いた清宮克幸氏。この一年でその指導の仕方は大きく変わったという。選手やコーチという人材を生かしてチームを育てる。そのために清宮氏が監督として心掛けたこととは。清宮氏による「監督術」シリーズ第6回。


早稲田ラグビー復活の鍵は栄養面にあり

清宮克幸の「監督術」(7)戦うための体をつくる

ヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、かつて指揮を執った早稲田大学を帝京大学に匹敵する強いチームに育てるには栄養管理が必要だと断言する。そのための資金調達として「納豆寄金」というユニークな発想を語る清宮氏だが、果たして氏が考える「戦うための体つくり」とは。清宮氏による「監督術」シリーズ第7回。


「場」が選手たちの目標となる

清宮克幸の「監督術」(8)印象深い「場」をつくる

ヤマハ発動機ジュビロ監督・清宮克幸氏は、選手にとって重要な要素として「場」の力を挙げている。選手たちの目標となる場を用意するため、会社に大きなプロジェクトを提案した清宮氏。人に力を与える場のあり方を通して語る監督術は、リーダー論としても必見! 清宮氏による「監督術」シリーズ第8回(最終話)。