吉田正紀

元海上自衛隊佐世保地方総監/一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員

プロフィール

元海上自衛隊佐世保地方総監/一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員/米国支部長

宮崎県出身
防衛大学校卒(23期)

1979. 3.18 海上自衛隊幹部候補生学校入校
1980. 3.20 同 上 修業(3等海尉任官、練習艦隊部隊実習)
1981. 1.10 護衛艦「やまぐも」乗組、以後、4隻の護衛艦で初級幹部
の配置(通信士、水雷士、機関士)を経験
1985. 1.19 海上自衛隊幹部候補生学校教育部航海船務科教官
1987. 3.23 海上自衛隊第一術科学校入校(中級水雷課程)
1988. 3.18 護衛艦「いそゆき」乗組(水雷長)、環太平洋合同演習
(冷戦最後のRIMPAC参加)
1989. 3.24 プログラム業務隊(艦艇ASWシステム開発担当)
1990.10. 3 米国留学(イージス・プログラム課程18ヶ月:NJ州)
1992. 4. 3 海上自衛隊幹部学校入校(指揮幕僚課程)
1993. 3.23 海幕人事教育部厚生課給与室員(艦艇担当)
1995. 3.24 護衛艦「さわゆき」砲雷長兼副長、平成8年度練習艦隊
主任指導官(環太平洋諸国歴訪、戦後初の韓国寄港)
1996. 9.30 護衛艦「いわせ」艦長
1997. 8.11 海幕防衛部防衛課防衛班先任班員(政策担当)
1998. 1. 1 1等海佐に昇任
(日米防衛協力の指針、周辺事態法策定主担、北朝鮮
テポドン発射・不審船事案海上警備行動等に対応)
1999. 9. 2 防衛研究所入所(修論「冷戦後の軍事力の意義・役割の
変化」、韓国・中国研修)
2000. 6.30 海幕人事教育部教育課学校班長、教育班長(「教育改
革」主担)
2002. 8. 1 第2護衛隊司令(日韓捜索救難訓練、北朝鮮ミサイル発
射警戒指揮官)
2003. 9. 1 海幕防衛部指揮通信課長(「C4Iルネッサンス」を主導)
2004. 9. 6 外務省外務研修所入所
2005. 6. 6 外務省出向、海将補に昇任兼ねて外務事務官(参事官)
2005. 6.15 在米日本大使館防衛駐在官(防衛班長)として着任
(日米再編協議、陸自イラク撤収、海自インド洋補給活動
中断・再開、イージスデータ漏えい事案等に対応)
2008. 8. 1 海幕指揮通信情報部長(米国、韓国との情報交換会議、
中国との防衛交流、北京・大連・上海出張、知識管理)
2010. 7.26 海上自衛隊幹部学校長、海将に昇任(幹部学校改革、
統合図演、海賊対処図演、東シナ海図演等大部隊運用
を指導、東日本大震災教訓収集、海軍大学セミナー、
米海大・韓国国防大等との交流)
2012. 3.30 佐世保地方総監(担当警備区内で、北朝鮮弾道ミサイル
発射、尖閣国有化以後の日中間の緊張状態への対応、
南西諸島作戦基盤の強化、隊員家族支援体制の構築)
2014. 3.28 退官

講義一覧


ソーシャルネットワークで決して補えない外交の基本

米国の対中政策~戦略の現状と課題(8)深掘り編:外交の基本を問う

外交の基本は「face to face」で、ソーシャルネットワークとは違うタイプの交流となるため、時間もお金もかかる。だが、ソフトマネー予算削減の方向へ進んでいる現代では、信頼関係を築いた「友人」と呼べるほどの交流は持ちにくくなっている。講義収録後の質疑応答編その2。(全8話中第8話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)・川上達史(テンミニッツTV編集長)


日米同盟の今後を考える上で重要な「三つの共有」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(7)深掘り編:ポスト・トゥルースの時代

アメリカ国内の分断はかつてない深刻な状況に陥っている。2020年大統領選挙での討論会が象徴的で、人の意見を聞かない、耳障りのいいことだけが残っていく。「ポスト・トゥルースの時代」を迎えたということだろうか。ではそうした急激な変化を見せるアメリカと日本の関係は、今後どうあるべきか。その基軸が「日米同盟」にあることは確かだが、同盟を保つには何が必要なのか。講義収録後の質疑応答編その1。(全8話中第7話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)・川上達史(テンミニッツTV編集長)


COVID-19が原因のトランプ大統領が遂行する「3つの戦争」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(6)4つのアプローチと3つの戦争

コロナパンデミック以降、アメリカの対中路線は4つに分けることができる。「宥和」から「集団的抵抗」「包括的圧力」「体制変更」まで、現状把握の差によりアプローチの方法も変わってくるからだ。米中間の対立は加速され、競争から闘争へ、質的変容の可能性さえささやかれている。トランプ氏が遂行する3つの戦争は、事態をより苛烈にするものだ。(全8話中第6話)


米国の「大国間競争時代の戦略」における3つの側面とは

米国の対中政策~戦略の現状と課題(5)コロナパンデミック前の分析

アメリカ政府は、大国間競争時代の戦略を地政学・地経学・地技学の側面で捉えている。3つのアプローチを統合し、外交、情報、軍事、経済と、あらゆる手段を駆使して国益を守る必要性に彼らは直面しているのだ。中でも地技学である先端技術分野に比重をかけるべきだというのが、コロナパンデミック以前の見通しだったのだが…。(全8話中第5話)


米中間で技術的優劣をめぐる戦いが先鋭化している

米国の対中政策~戦略の現状と課題(4)先端技術をめぐる米中競争

エスカレートする米中の対立はその舞台を「最先端技術」、すなわちイノベーション競争に置いている。アメリカはいまだ自国を「主力(Leading Player)」と考え、中国を「挑戦者(Challenging Player)」もしくは「追随する競合(Pacing Competitor)」として自国の国益を害する存在と認識している。一方で、中国はすでに「新時代」を確信しており、中長期ロードマップを描いている。(全8話中第4話)


国防省主導での連続性・一貫性がトランプ政権の防衛戦略の特徴

米国の対中政策~戦略の現状と課題(3)トランプ政権の安全保障政策の要点

オバマ政権からトランプ政権への移行期、米国防省が公表した世界地図において、ロシアは「リライジングパワー」、中国は「ライジングパワー」と名指しされ、それぞれ中、長期的に解決すべき課題とされている。国防省とトランプ氏は同じ世界観を共有しているのだろうか。それとも現政権の安全保障戦略は国防省主導によるものか。(全8話中第3話)


トランプ政権の地政学的アプローチの中心は「国家防衛戦略」

米国の対中政策~戦略の現状と課題(2)トランプ大統領の世界観

「世界はグローバルなコミュニティーである」というのがオバマ政権の世界観だったが、トランプ氏のそれは「対立者同士が競うアリーナだ」というものだ。絶対的平和主義を旨としてきた日本人にはややもすると衝撃的なその世界観を、トランプ政権はどのように実現しようとしてきたのだろうか。(全8話中第2話)


“トランプ党”が強固になった中間選挙後の政治構造に注目

米国の対中政策~戦略の現状と課題(1)トランプ政権の政治構造の変遷

「米中新冷戦」という言葉もよく見かけるようになったが、米中間の対立は、新型コロナ発生以降、それ以前にもまして激しさを見せている。実際のところ、米国の対中政策や戦略はどんな方向に向かっているのだろうか。まずはトランプ政権の成立時に立ち返り、その政治構造とこれまでの変遷を解説いただく。(全8話中第1話)


安倍政権下で国家安全保障戦略に56年ぶりに変化が!

わが国の安全保障の構造(1)その源流から下流まで

前・海上自衛隊佐世保地方総監である吉田正紀氏は、日本の安全保障の構造を川の流れに例え、今、その川の流れは長らく変化し得なかった源流から全体に向けて、大きく変容しつつあると言う。39年間、自衛隊という下流の現場から日本の平和維持を担ってきた吉田氏が、日本の安全保障のこれまでとこれからを語る。(前編)


国家安全保障の戦略策定における重要なこととは?

わが国の安全保障の構造(2)垂直・水平、二方向の展開

わが国初の国家安全保障戦略が昨年末に策定された。この戦略文書をもとに、日本の防衛計画が動いているのだ。海上自衛隊海将として日本の防衛に尽くしてきた吉田正紀氏が、戦略の基本構造、戦略策定にあたる指揮官に必要な素養などについて解説する。(後編)


海上自衛隊の活躍でソマリア沖の海賊被害は年々減少

安全保障最前線(1)戦略の視点で見るソマリア沖海賊対処活動

ソマリア沖の海賊行為に対する海上自衛隊の対処活動の成果は国際的にも評価が高く、近年海賊行為件数は減少している。それでも、海賊を根絶できないのはなぜなのか? 日本と世界の安全保障を見守り続けてきた吉田正紀氏が、平和と安定のための戦略の在り方を解説する。


北朝鮮からのミサイル防衛のため日本がやるべき3つの対策

安全保障最前線(2)北朝鮮問題を考える

これまで何度も弾道ミサイル発射を実施し、同時に核実験も進めてきた北朝鮮。それに対し、六者会合で対応してきたが、果たして北朝鮮の狙いはどこにあるのか。そして日本がとるべき対応策は。北朝鮮による弾道ミサイルの歴史をたどりながら、北朝鮮をめぐる情勢と、今後の北朝鮮への戦略について解説する。


尖閣諸島問題で海上自衛隊が取っている対応とは?

安全保障最前線(3)中国の活発な海洋進出への対応(前編)

前海上自衛隊佐世保地方総監吉田正紀氏が語る、現場から見たわが国の安全保障最前線。今回は中国の海洋進出問題に焦点を当てる。アジア太平洋地域内のリスクとして、わが国の安全保障に影を落とす「尖閣問題」の経緯と実情から、明日へのヒントを探りたい。(前編)


中国の海洋進出の目的を元海上自衛隊 海将が徹底解説

安全保障最前線(3)中国の活発な海洋進出への対応(後編)

前半では中国の海洋進出問題の現状を見たが、後半では解決への道を探っていく。中国の海洋進出の狙いを知り、日本の国際的な立場を分析していけば、進むべき道はおのずと浮かび上がってくるだろう。前海上自衛隊佐世保地方総監吉田正紀氏が語る、現場から見たわが国の安全保障最前線。(後編)


全てのイージス艦のミサイル迎撃能力があるわけではない

わが国の安全保障を考える~海上自衛隊の現状と今後~

今、「危機の安定化」という国際情勢の中、自衛隊が求められているものは、かつての冷戦期とは異なる。海上自衛隊はどんな活動を行っているのか。その現状と今後について解説し、わが国の安全保障における自衛隊の活動を総括する。


国家安全保障戦略に基いて実施される「防衛法制」とは何か

わが国の防衛法制の変遷(1)冷戦期における安保体制

今、集団的自衛権行使容認に関わる憲法解釈見直しをはじめ、わが国の防衛構造は大本から変容しつつある。防衛法制はその時々の国内外の情勢に適応し、改正されることでわが国の平和を維持してきた。前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が、豊富な現場経験を通してわが国の防衛法制の変遷を語るシリーズ。(全4話中第1話目)


「湾岸戦争のトラウマ」から日本は自衛隊のPKO参加へ

わが国の防衛法制の変遷(2)冷戦後の不安定な平和の時代

ベルリンの壁崩壊とともに米ソ冷戦期は終結へ。しかし、それは「不安定な平和の時代」の訪れを意味し、わが国の防衛法制にも大きな影響をもたらした。その第一のきっかけは湾岸戦争。「湾岸のトラウマ」と言われるその事態は一体どのようなもので、何を日本の安保体制にもたらしたのか? 前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が語る。(全4話中第2話目)


テポドンや不審船事案による脅威から有事法制成立の動きへ

わが国の防衛法制の変遷(3)北朝鮮危機から9.11へ

冷戦終結以後の日本の安全保障政策は、3段階で行われた。通常なら自国→周辺→世界へと広がっていくはずの防衛法制が、日本では、世界の国際秩序→周辺地域の安定→自国の安全確保と、逆にフォーカスした。その動きにこそ、日本と安全保障の問題点が潜んでいると、前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は見ている。(全4話中第3話目)


テロや海賊への再度の対処でスパイラルな変化に適応

わが国の防衛法制の変遷(4)特別措置法と自衛隊の活動

安倍政権が提起した集団的自衛権行使と憲法解釈の問題は、日本中で論議となっている。世界の枠組みと動きによって変遷してきた日本の安全保障。その根幹となったのが憲法とともに、日米関係と防衛法制であったことに、われわれは正対する時を迎えたのだろう、と前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は語る。(全4話中第4話目)


2007年、中国高官が米国司令官に太平洋分割案を提示

安全保障のチャイナリスク対応(1)米中パワーの相克

2007年、中国海軍高官がアメリカのキーティング司令官に「中国とアメリカで太平洋を二分しよう」という分割案を持ちかけている。ここには一体どのような意図があったのか。わが国の安全保障の最前線で指揮を執っていた前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏がチャイナリスクへの対応を語るシリーズ。(2014年12月1日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全5話中第1話目)


尖閣国有化以降、中国の「力による現状変更」に対応

安全保障のチャイナリスク対応(2)尖閣をめぐる緊張

尖閣諸島を巡る「軍事的な緊張状態」は現在もあると、前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は言う。わが国の安全保障の最前線である現場の視点から吉田氏が尖閣諸島問題を語る。(2014年12月1日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全5話中第2話目)


海中資源ニーズが高まる中、中国は海洋権益の確保を目指す

安全保障のチャイナリスク対応(3)海洋進出の狙い

21世紀を海洋の世紀と位置付け、「海洋強国」を建設すべきだと盛んに提唱している中国。彼らは、アメリカとの全面対決が避けられない海の覇権へ向かうのだろうか。前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が中国の活発な海洋進出の中長期的な狙いを分析する。(2014年12月1日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全5話中第3話目)


負けない体制をつくり、戦わない―不戦不敗

安全保障のチャイナリスク対応(4)日本が生き残る道

米中という大国のパワーシフトの下で、日本が生き残るための戦略はどのように立案すればよいのだろうか。前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が、いま大きな転換点を迎えるわが国の安全保障システムを再点検しつつ、シミュレーションを重ね、安全保障上のチャイナリスクへの対応を総括する。(2014年12月1日開催日本ビジネス協会JBCインタラクティブセミナー講演より、全5話中第4話目)


有事になったら、海上保安庁と自衛隊の関係はどうなるのか

安全保障のチャイナリスク対応(5)質疑応答

前海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏の安全保障分野におけるチャイナリスクへの対応に関する講演が終了し、会場からの質疑応答となった。参加した経営者やビジネスマンは、わが国の安全保障の最前線の元指揮官に対してどのような疑問をぶつけたのだろうか。(2014年12月1日開催日本ビジネス協会インタラクティブセミナー講演より、全5話中第5話目)


米国の安全保障上の懸念材料は中国ではない

ワシントン発、安全保障の未来像(1)ロシア脅威論

元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、ワシントンで過ごす中で、アメリカの脅威認識が日本にいた時のそれと大きく食い違っていると言う。現在のアメリカにとって、最も気になる存在は、中国ではなく、ロシアである。安全保障の最前線に立つ吉田氏が、ワシントン滞在で見えてきた安全保障の未来像を解説する。(全5話中第1話目)


いまだ政変が起きず衝突が長期化する国を米国は最も懸念

ワシントン発、安全保障の未来像(2)中東政変を分析

ロシアと並んでアメリカにとっての大きな脅威は、中東情勢だ。元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、2011年に起こった中東政変の展開では、当該国指導者の在位年数がカギを握ったと述べる。そして政変が長期化した地域に、ロシアの思惑やイスラム国が加わったことで、事態はさらに悪化している。(全5話中2話目)


中国の海洋進出を「覇権に対する挑戦」と受け止める米国

ワシントン発、安全保障の未来像(3)東アジア情勢

元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が、アメリカが抱く東アジアの認識を解説する。アメリカにとって北朝鮮は、核保有だけでなく、その拡散が新たな懸念事項となっている。そして、年々増額される国防費を背景に、中国が展開する強気の海洋進出は、アメリカにとって同国のアジア覇権に対する挑戦と見られている。(全5話中3話目)


対ロシア情勢認識はこの5年間でガラリと変化

ワシントン発、安全保障の未来像(4)米国の安全保障戦略

オバマ政権が出した安全保障戦略を分析すると、ここ5年でアメリカにとっての安全保障上の脅威は大きく変化したことが分かる。ロシアは明確な抑止対象になり、中東では包括的なテロ対策が必要となった。中国の軍備増強も油断できない。元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏が、アメリカを取り巻く情勢変化を明快に論じる。(全5話中4話目)


どっちつかずの関係こそが繁栄につながる?!

ワシントン発、安全保障の未来像(5)戦争と平和の間の道

アメリカ・中国・日本は、GDPの上位3位を占める経済大国であり、互いに武器を取って戦うべきではない。元海上自衛隊佐世保地方総監・吉田正紀氏は、たとえ居心地の悪さを感じてでも、この3つの国は「戦争と平和の間」に立って安定化の道を模索すべきだと言う。ワシントンから見えてきた、極めてリアルな安全保障の「未来像」とは? (全5話中最終話)


マイクロターゲティングがトランプを勝利に導いた

トランプ政権とソーシャルメディア(1)選挙キャンペーン

アメリカの選挙では近年、ソーシャルメディア上で、マイクロターゲティングの手法を用いて、積極的に有権者に働きかける試みがなされている。元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏が、トランプ政権の誕生を生んだ、ソーシャルメディア戦略について解説する。(全3話中第1話)


ソーシャルメディアの負の側面を活用したトランプ陣営

トランプ政権とソーシャルメディア(2)負の側面の利用

政治経験がなく、誰にも期待されていなかったトランプ氏が、大統領選挙に勝利できた大きな要因は、ソーシャルメディア戦略にある。元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏は、トランプ氏がソーシャルメディアの持つ負の側面を、確信犯的に利用してきたと指摘する。(全3話中第2話)


ロシアは米大統領選挙でどのような情報工作を行ったのか?

トランプ政権とソーシャルメディア(3)ロシアの情報工作

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏のワシントンでの活動における同志で、ロシアの若手研究家であるAmerican Security Project エネルギー安全保障プログラム・ジュニアフェローの東秀敏氏が、2016年アメリカ大統領戦に対して、ロシアが行った情報工作について解説する。ロシアはアメリカの言論の自由と民主主義を逆手に取って、サイバー空間上でさまざまな情報戦を繰り広げた。(全3話中第3話)


ワシントンD.C.で実際に見聞きしたトランプ政権の現状

トランプ政権の現状(1)アメリカ政治の基本構図の変化

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員を務める吉田正紀氏が、ワシントンD.C.から見たトランプ政権の現状について解説する。現在のアメリカ政治は、従来の対立構図である共和党対民主党に加えて、既存政党への批判勢力であるトランプ党を含めた、3党構造で見る必要がある。(全2話中第1話)


ロシアゲート疑惑はトランプ大統領の弾劾まで至るのか?

トランプ政権の現状(2)ロシアゲート・政治任用の難航

元海上自衛隊佐世保地方総監で、一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏が、トランプ政権の問題について解説する。ロシアゲート疑惑は、特別検察官の任命によって、反トランプ派を勢いづかせてしまった。また、トランプ大統領の反エスタブリッシュメントの姿勢によって、政治任用が遅れを見せている。(全2話中第2話)


トランプ政権発足から14ヶ月を振り返る

トランプ劇場第三幕へ(1)混乱の船出

発足当初から続いているトランプ政権の急速な人事交代や不安定な統治は、どうして起こっているのか。元海上自衛隊佐世保地方総監で一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏が、政権の政治構造を分析しながら、トランプ政権について論じる。(全2話中第1話)


次のトランプ劇場の見せ場は米朝首脳会談

トランプ劇場第三幕へ(2)統治回復から米朝首脳会談へ

政権発足時に急激な人事交代で機能不全に陥っていたトランプ政権は、その秩序回復をいかに行ったのか。そして2018年4月以降の最大の山場はどこにあるのか。元海上自衛隊佐世保地方総監で一般社団法人日本戦略研究フォーラム政策提言委員である吉田正紀氏がトランプ政権の構造と今後の目論見から解説する。(全2話中第2話)