椛島健治

京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授

プロフィール

1970年岐阜県生まれ北九州育ち。1996年京都大学医学部卒業。横須賀米海軍病院・京都大学・米国ワシントン大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、産業医科大学などでの勤務を経て、2015年より京都大学大学院 医学研究科 皮膚科学 教授。シンガポールA*Starシニア主任研究員(兼任)。日本皮膚科学会賞、免疫学会賞、日本学術振興会賞、文部科学大臣表彰などを受賞。
【専門分野】皮膚アレルギー・免疫学、薬理学
【資格】日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医、米国医師免許、医学博士
【主な著書】『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ 最新科学でわかった万能性』 (ブルーバックス)

講義一覧


皮膚医療を変える皮膚常在菌の可能性と個別化医療の将来

最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(3)未来の皮膚医療

未来の皮膚医療のカギになるものの一つに「皮膚常在菌」がある。腸の健康を左右する腸内細菌同様、善玉菌と悪玉菌のバランスにより、皮膚のみならず全身の健康増進が期待できそうだ。最後に、症状に応じたきめ細かな個別化医療の可能性、臨床の知恵に基づいた創薬など、今後の医療をより明るいものとしていく話を伺った。(全3話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


皮膚から始まるアレルギーマーチ、スキンケアは超重要

最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(2)アトピー性皮膚炎とアレルギーマーチ

国民のほぼ1割が悩むアトピー性皮膚炎。子どもの頃に発症すると、その後いろいろなアレルギー疾患が行進していくかのように現れる「アレルギーマーチ」につながる例も多いという。かつては「アレルギー体質」と考えられていたものが、近年の研究では状況が変わろうとしている。例えば、食物アレルギーはその始まりとして「経皮(皮膚から入って起こす経路)」から反応するほうが大きいのではないかというのだ。そこで非常に大事になるのが皮膚への適切なケアである。今回は最新の治療方針とスキンケアの重要性について解説する。(全3話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「かゆみ」の正体を科学する!最新研究で迫る皮膚の仕組み

最強の臓器「皮膚」のふしぎと最新医療(1)かゆみのサイエンス

皮膚は目に見える非常に重要な「臓器」であるにもにもかかわらず、実はその仕組みがあまりよく分かっていなかった。しかし、近年の研究で、体の中の臓器を守るものとしてその重要性の認識が増している。今回は皮膚をめぐる最先端の研究の中から、まず「かゆみ」について学んでみたい。(全3話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)