三枝匡

株式会社ミスミグループ本社名誉会長、第2期創業者

プロフィール

1967年、一橋大学経済学部卒業。
三井石油化学を経て、20代でボストン・コンサルティング・グループの国内採用第1号コンサルタントになり、
70年代の世界的な経営戦略論の黎明期に東京、ボストンで勤務。
その後、スタンフォード大学でMBAを取得。
プロ経営者になりたいとの志を抱き、
30代で赤字会社2社の再生とベンチャーキャピタル会社の経営を各社代表取締役として経験。
41歳の時に(株)三枝匡事務所を開設。
不振企業に役員として参画するターンアラウンド・スペシャリスト(事業再生専門家)として16年間にわたり活動。
2002年、東証1部上場企業ミスミグループ本社の社長CEOに就任、
2014年に取締役会議長、2018年4月から現職。
同社を社員340人の商社からグローバル1万人を超える国際企業に変身させた功績により、
取締役会から第2期創業者の称号を与えられた。
ミスミの経営の傍ら、長年にわたり一橋大学ビジネススクール客員教授。

著書に『戦略プロフェッショナル』
『経営パワーの危機』
『V字回復の経営』
『ザ・会社改造』など。

講義一覧


縦割り打破!「スモール・イズ・ビューティフル」の組織論

企業改革の核心は何か(2)組織改革のポイント

ターンアラウンド・スペシャリスト(事業再生専門家)である三枝匡氏に、その著書『V字回復の経営(増補改訂版)』の内容を中心に、企業改革の核心を聞く講義シリーズ。第2話では、なぜ日本企業の経営力が落ちてしまったのかについて検討し、エリートに足かせをはめてしまった日本の失敗に迫る。また、改革するための組織論とは何かについて「創って、作って、売る」という考え方を軸としつつ、解き明かしていく。(全2話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)


V字回復のためには社員に「個人の痛み」を迫る覚悟を持て

企業改革の核心は何か(1)組織の危機をいかに克服するか

ターンアラウンド・スペシャリスト(事業再生専門家)として、コマツ産機をはじめ数々の企業再生を成し遂げ、またミスミグループの経営にも長年あたってこられた三枝匡氏。今回は特に著書『V字回復の経営(増補改訂版)』の内容を中心に、企業改革の核心は何かについて話を聞く。第1話では、企業が「自然死的衰退への緩慢なプロセス」に入ってしまった場合の対処に迫る。大企業の場合、経営が傾いてから倒産に至るまでに10年~20年の時間がかかることが多い。だがその過程では、社員はなかなか真の危機感を抱けない。気づいたときには「手遅れ」ということにもなりかねないのである。では、どうすれば良いのか?(全2話中第1話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)