橋本英樹

東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 保険社会行動学分野 教授

プロフィール

【職歴】
1988年:東京大学医学部附属病院内科研修医
1989年:東京厚生年金病院内科研修医
1990年:三井記念病院 内科・循環器センター
1993年:帝京大学医学部板橋病院第2内科(旧)助手
1999年:同衛生学公衆衛生学 講師
2003年:同 准教授
2004年:東京大学大学院22世紀医療センター 医療経営政策学寄附講座客員教授
2007年:東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻 臨床疫学・経済学分野教授
2012年:現職

【学歴】
1988年:医学士(東京大学医学部医学科)
1994年:Master of Public Health in Health Organization(Havard School of Public Health)
1995年:Master of Science in Health Policy and Management(Havard School of Public Health)
1997年:医学博士(東京大学大学院・論文博士)
1999年:Doctor of Public Health in Health Communication(Havard School of Public Health)

【学位】
博士(医学)(東京大学),博士(公衆衛生学)(Harvard University),修士(医療政策管理学)(Harvard University),修士(病院管理学)(Harvard University)

【専門分野】
公衆衛生学・健康科学

講義一覧


新型コロナウイルス対策のポイントは?

新型コロナウイルスの克服(1)3月末までの対策の是非

新型コロナウイルス問題の全体像を、どのように把握すべきか。日本の感染者数がそこまで増加していないのは、少ない検査数が原因であると考えられている。しかし実際には、戦略的な事情や法的な問題も関わっている。(全5話中第1話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


ロックダウンには良いロックダウンと下手なロックダウンがある

新型コロナウイルスの克服(2)ロックダウンの舞台裏

今後のコロナウイルス対応は、政治にスピードを持たせる必要がある。特に都市のロックダウンは重要な課題だが、効果的な実現のためには、適切な情報共有とメッセージの伝達が必須である。(全5話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


「1人の力ではできぬことも集団ならできる」と信じて動く

新型コロナウイルスの克服(3)社会連帯の崩壊が本当の敵

急激な感染拡大によって、政治や制度に対する信頼が失われている。それを防ぐためには、感染拡大のピークをなだらかにする必要がある。ロックダウンは、そのための1つの手段なのである。(全5話中第3話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


保健所が崩れるか否かが、感染爆発の大きな岐路

新型コロナウイルスの克服(4)保健所こそ陰のヒーロー

日本において感染者数がある程度抑えられている要因の1つに、保健所の働きがある。保健所は感染者の情報や感染経路を逐一把握し、感染拡大防止に大きく貢献している。よって、保健所という機能をいかに保つかが、医療崩壊を防ぐためにも非常に重要なポイントとなる。(全5話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)


感染率や死亡率を決める要因は何なのか

新型コロナウイルスの克服(5)何が成否を分けるのか?

いったい何が感染率や死亡率の高さ・低さを決めるのか。その要因は決して単一ではない。公衆衛生系の問題は複合的に発生するからだ。そこで求められるのは、各セクターが適切に状況を把握し、相互にコミュニケーションを深めて信頼を獲得していくことだ。終息後のV字回復も、これを前提に考えていく必要がある。(全5話中第5話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)