尾崎紀夫

名古屋大学大学院医学系研究科特任教授/医学博士

プロフィール

【肩書】
名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野教授/医学博士
名古屋大学医学部附属病院 精神科・親と子どもの心療科科長、ゲノム医療センター長、遺伝カウンセリング部門長

【学歴】
1982年 名古屋大学 医学部 医学科 卒業

【職歴】
1.社会保険中京病院研修医 , 1982年05月 ~ 1984年03月
2.名古屋大学精神科医員 , 1984年04月 ~ 1987年06月
3.中部労災病院精神科医師 , 1987年07月 ~ 1990年06月
4.米国National Institute of Mental Health, Visiting Fellow , 1990年07月 ~ 1995年08月
5.藤田保健衛生大学医学部精神医学教室講師 , 1995年09月 ~ 1998年04月
6.藤田保健衛生大学医学部精神医学教室教授 , 1998年05月 ~ 2003年09月
7.名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野教授 , 2003年10月 ~ 2022年3月
8.名古屋大学大学院医学系研究科特任教授 2022年4月 ~現在

【学会活動】
World Federation of Biological Psychiatry(Executive Member;2005-2009), Pacific Rim Association for Clinical Pharmacogenetics (Executive Board Member)、Asian College of Neuropsychophamacology Council Member (2016-)、日本うつ病学会(理事:前理事長)、日本生物学的精神医学会 (理事長)、日本精神神経学会(理事)、日本統合失調症学会(理事)、日本神経精神薬理学会(理事)、日本臨床精神薬理学会(理事)など。

【公職】
厚生労働省保険医療専門審査員(平成23年)、第22期日本学術会議連携会員(平成23年より)、人事院・メンタルヘルス対策推進のための指導委員(平成12年より)、愛知県精神保健福祉協会会長(平成24年より) 、AMEDゲノム医療実現推進プラットフォーム事業プログラムオフィサー(平成28年より)など。

【著書】
1.標準精神医学 第7版 , 医学書院 , 編集:樋口輝彦,野村総一郎,尾崎紀夫,朝田隆 , 2018年
2.うつ病リワークプログラムの続け方-スタッフのために , 南山堂 , 尾崎紀夫他 , 2011年
3.基礎からの睡眠医学 , 名古屋大学出版会 , 編者:古池保雄, 中田誠一, 野田明子, 尾崎紀夫 , 2010年
4. うつ病リワークプログラムのはじめ方 , 弘文堂 , 尾崎紀夫他 , 2009年
5.気分障害 , 医学書院 , 編者:上島 国利, 野村 総一郎 ,大野 裕,樋口 輝彦 ,尾崎 紀夫,神庭 重信 , 2008年
6.精神疾患の薬物療法ガイド , 星和書店 , 編者:稲田 俊也,稲垣 中,尾崎 紀夫,伊豫 雅臣 , 2008年

講義一覧


なぜ睡眠は生きるために必要?脳にある覚醒中枢と睡眠中枢

睡眠:体、脳、こころの接点(1)睡眠とは?

毎日、眠っているのに、この睡眠に関して不明な点が多い。なぜ人間は眠らないと生きていけないのか。名古屋大学大学院医学系研究科教授の尾崎紀夫氏が、体、脳、こころの接点としての睡眠について、最新の研究成果を解説する。(全8話中第1回)


「理想の睡眠は8時間」に根拠はない

睡眠:体、脳、こころの接点(2)睡眠と覚醒のメカニズム

睡眠薬の効果のメカニズムに関わる睡眠のメカニズムはどうなっているのだろう。そもそもわれわれはどのぐらい眠ればいいのか。シリーズ第2話では、睡眠と覚醒のメカニズムにフォーカスして、最新の研究成果を解説する。(全8話中第2話)


睡眠障害がからだと脳に与える影響

睡眠:体、脳、こころの接点(3)睡眠不足と病気のリスク

睡眠不足が昼間のパフォーマンスに影響するのは、誰もが経験することだが、脳科学により、そのメカニズムが解明されつつある。シリーズ第3話では、睡眠の国際比較や長時間労働との関係を通じて、睡眠不足による病気のリスクを考える。(全8話中第3話)


睡眠を改善するための生活習慣とは?

睡眠:体、脳、こころの接点(4)睡眠と生活習慣

 人間の睡眠覚醒周期は24時間ではなく本来25時間以上。従って自然にまかせれば毎日1~2時間、睡眠時間が後ろにずれてくるが、人間はさまざまな努力により、睡眠と覚醒のバランスを取り24時間にしている。シリーズ第4話では、睡眠と生活習慣について、不眠症対策のポイントにも分け入っていく。(全8話中第4話)


睡眠障害、うつ…レビー小体型認知症の診断ポイント

睡眠:体、脳、こころの接点(5)認知症と睡眠障害

高齢社会の進行に伴い、認知症が注目されている。重要なのは、発症前のあまり進行していない段階で病気を見つけることである。シリーズ第5話では、認知症と睡眠障害、特に高齢者に多いレビー小体型認知症を解説いただく。(全8話中第5話)


うつ病が不眠を招くメカニズム…無呼吸症候群との違いは?

睡眠:体、脳、こころの接点(6)うつ病と睡眠障害

認知症とともに、うつ病も増え続けている。とりわけ高齢者では「老年期うつ病」と認知症に伴う「うつ症状」の見分けが困難だ。シリーズ第6話では、うつ病と睡眠障害について、また、うつ病と間違えられることの多い睡眠時無呼吸について解説いただく。(全8話中第6話)


低体重なのにやせ志向に陥る若年女性の「神経性やせ症」

睡眠:体、脳、こころの接点(7)若年女性のやせ志向

睡眠と同様に人間に欠かせないのが「食」。食に関連して、若年女性の間に過度のやせ志向が進み、生死に関わる「神経性やせ症」が増加しているという。シリーズ第7話では、その状況と問題点について解説する。(全8話中第7話)


「神経性やせ症」と脳の変化…原因と症状とは

睡眠:体、脳、こころの接点(8)神経性やせ症

かつて拒食症と呼ばれた「神経性やせ症」は、明らかにやせていても本人が異常と認めず、治療を拒否しがちな点に難しさがある。シリーズ最終回では、生命に関わる「神経性やせ症」の原因や症状、特に脳構造に与える変化を解説する。(全8話中第8話)