佐々木健一

NHKエデュケーショナル シニアプロデューサー(TVディレクター/ノンフィクション作家)

プロフィール

1977年、札幌市生まれ。
早稲田大学卒業後、NHKエデュケーショナル入社。
ディレクターとしてNHKや民放の主に特別番組を企画・制作する。
特定のジャンルやテーマ、手法にとらわれず、独創的で唯一無二の番組作りを心がけている。
ノンフィクションやコラムの執筆も行う。
日本文藝家協会会員

<主な制作番組(受賞歴)>
◆『ケンボー先生と山田先生~辞書に人生を捧げた二人の男~』
(第30回ATP賞最優秀賞/第40回放送文化基金賞優秀賞)
◆『哲子の部屋』(第31回ATP賞優秀賞)
◆『Dr.MITSUYA 世界初のエイズ治療薬を発見した男』
(アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 2016ドキュメンタリー部門(健康・医療分野)シルバースクリーン賞)
◆『ブレイブ 勇敢なる者』「Mr.トルネード 気象学で世界を救った男」(科学ジャーナリスト賞2017)
◆『ブレイブ 勇敢なる者』「えん罪弁護士」(第54回ギャラクシー賞選奨/第33回ATP賞奨励賞/アメリカ国際フィルム・ビデオ祭 2017ドキュメンタリー部門(伝記分野)シルバースクリーン賞)
◆『ブレイブ 勇敢なる者』「硬骨エンジニア」(第34回ATP賞優秀賞)

<著作>
◆『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』(文藝春秋/第62回日本エッセイスト・クラブ賞)
◆『神は背番号に宿る』(新潮社/第28回ミズノスポーツライター賞優秀賞)
◆『Mr.トルネード 藤田哲也 世界の空を救った男』(文藝春秋)
◆『Mr.トルネード 藤田哲也 航空事故を激減させた気象学者』(小学館)
◆『雪ぐ人 えん罪弁護士 今村核』(NHK出版)
<連載コラム>
◆日経トレンディネット 佐々木健一「TVクリエイターのミカタ!」(隔週連載)

講義一覧


フラッシュメモリの開発者は「評価されない英雄」

世界を変えた「フラッシュメモリ」(1)開発者の実像

資産価値2兆円にも上る半導体事業の売却が話題となった東芝。その半導体事業の内実については、これまでメディアで詳しく報じられてこなかった。その中核である「フラッシュメモリ」は、個性的な開発者による“人類史上、最も重要な技術革新”の一つである。(全5話中第1話)


フラッシュメモリの歴史は「非常識なアイデア」から

世界を変えた「フラッシュメモリ」(2)誕生秘話・発明編

フラッシュメモリは、意外にも「性能を悪く」して生まれたものだった。当時の業界からすれば、あまりに“非常識”な発想で、受けいれられるものではなかった。しかし、その発想をきっかけに、メモリ業界に革命を起こしていくこととなる。(全5話中第2話)


成功の裏にあった常識破りの開発方針と自由な意見交換

世界を変えた「フラッシュメモリ」(3)誕生秘話・開発編

NAND型フラッシュメモリの開発は、個性的なメンバーで構成される開発チームによって進められた。その内実を見ると、成功の裏には、常識破りともいえる開発方針の推進と自由で活発な意見交換、そしてそれを巧みにマネジメントするリーダーの姿があった。(全5話中第3話)


非常識な発想に基づく開発は、非常に合理的だった

世界を変えた「フラッシュメモリ」(4)貫いた「非常識」

NAND型フラッシュメモリの開発には、さまざまな障壁があった。それを乗り越えられたのは、舛岡富士雄氏が当時の常識からすれば全く「非常識」な考えを持ち、その信念を貫き続けたからだ。また、そこには社内の重要な支援者の存在もあった。(全5話中第4話)


バカな発想に執着し実践する人がイノベーションを起こす

世界を変えた「フラッシュメモリ」(5)「硬骨の人」の真意

2004年、元東芝社員・舛岡富士雄氏が古巣・東芝を訴えたというニュースが飛び込んできた。フラッシュメモリの発明対価として約10億円を請求するという内容。しかし、舛岡氏の真意は、金銭より日本の技術者やものづくりを大切にしてほしいという願いだった。(全5話中第5話)