片山善雄

元・防衛省防衛研究所 防衛政策研究室 主任研究官

プロフィール

1956年生まれ。
大阪大学法学部卒業、オーストラリア国立大学国際関係論修士、アバディーン大学政治学博士、オークランド大学政治学部講師を経て、1995年より防衛研究所勤務。2022年3月退官。
専門分野はテロリズム、危機管理。

著書に『テロリズムと現代の安全保障』(2016年、亜紀書房)、
論文に「英国の対テロ法 - 安全と人権」『警察政策』第17巻(2015年)「グローバリゼーションとテロリズム」『海外事情』第61巻9号(2013年9月)等。

講義一覧


テロに対する過剰反応こそがテロリストの成功例となる

テロ対策の理論と実際(1)テロとは何か

2020年東京オリンピックに向けて、本格的なテロ対策が求められている。しかしテロとはどのようなもので、その真の脅威はどこにあるのか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏は、テロに対する過剰反応こそテロリストの思うつぼであると主張する。(全6話中第1話)


自由と人権を両立するテロ対策のあり方とは?

テロ対策の理論と実際(2)テロ対策の実際

現行法制では、テロの未然防止のための通信傍受が認められていない。緊急事態時の無令状拘束・捜査、GPSを活用した捜査、ネットによるテロ対策など、さらに検討するべき対策は多い。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏が、人権・自由と両立する、効果的なテロ対策のあり方について解説する。(全6話中第2話)


軍事組織を利用したテロ対策の注意点

テロ対策の理論と実際(3)軍事組織の活動

軍事組織がテロ対策として、治安維持活動を行う場合、どんな点に注意しなければならないのか。警察との間で意思の不疎通が起きることはないのか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏が、軍事組織を利用したテロ対策の注意点を、各国の事例を検討しながら解説する。(全6話中第3話)


テロ対策における自衛隊と警察の役割の違い

テロ対策の理論と実際(4)自衛隊の治安維持活動

テロ対策において自衛隊と警察の役割はどのように異なるのか。自衛隊は制限なく武器を使用することができるのか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏が、これまでの自衛隊のテロ対策活動を振り返り、あるべき自衛隊の治安維持活動について見通しを解説する。(全6話中第4話)


東京五輪に向けて注意すべきテロの形

テロ対策の理論と実際(5)日本でのテロの事例

これまで日本では、どのようなテロが起きてきたのか。2020年東京オリンピックに向けて警戒すべきテロはどのようなものか。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏は、日本で過去に起きたテロの事例を振り返り、イスラム過激派によるテロよりも怒れる老人によるテロに警戒を促す。(全6話中第5話)


テロに備えた安全対策で必要不可欠なこと

テロ対策の理論と実際(6)東京五輪に向けて

2020年東京オリンピックを安全に開催するために、市民には何ができるのか。組織委員が今後検討すべき安全課題とは何か。防衛省防衛研究所防衛政策研究室主任研究官の片山善雄氏が、不審物・不審人物の通報によってテロを未然に防いだ事例を紹介し、市民にできるテロ対策について解説する。(全6話中第6話)