土井香苗

国際 NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ 日本代表

プロフィール

1975年8月神奈川県生まれ。
1996年に司法試験に合格後、大学4年生の時、アフリカで一番新しい独立国・エリトリアに赴き、1年間、エリトリア法務省で法律作りのお手伝いのボランティア。
その後、1998年東京大学法学部卒。2000年司法研修所終了。
2000年から2016年3月まで弁護士(日本)。普段の業務の傍ら、日本にいる難民の法的支援や難民認定法の改正のロビーイングやキャンペーンにかかわる。
2006年6月米国ニューヨーク大学ロースクール修士課程終了(国際法)。2007年以来、米国ニューヨーク州弁護士。
2006年から、国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチのニューヨーク本部のフェロー。2007年から日本駐在員。2008年9月から日本代表。2009年4月に東京オフィスを明治大学駿河台キャンパス内に設立。
これまでに、テレビ朝日「サンデーフロントライン」のニュース選定委員や、CS朝日ニュースター「ニュースの深層」のキャスターを務めた。2010年エイボン女性賞受賞。2011年世界経済フォーラム(WEF) Young Global Leader (YGL)。朝日新聞紙面審議会第21期委員(2011年~13年)。
著書に「巻き込む力 すべての人の尊厳が守られる世界に向けて」(小学館 2011年)、「“ようこそ”といえる日本へ」(岩波書店 2005年)、「テキストブック 現代の人権 第3版」(日本評論社 2004年)など。

(2016年4月現在)

講義一覧


戦争、独裁、マイノリティを題材に人権保護の活動を行う

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(1)活動の3つの柱

「人権保護の世界では、日本の力、特に日本政府や日本企業の力が求められている」と、国際人権NGO「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表の土井香苗氏は話す。なぜ日本の力が必要なのか。土井氏が日本と世界の人権保護の現状を語る。(全3話中第1話)


国連も動かした! 首相に働き掛け犯罪調査委員会設立

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(2)北朝鮮の人権問題

拉致問題、政治犯収容所問題、言論統制。世界でも類を見ない人権蹂躙が行われている北朝鮮。その国に国際社会としてNOを突き付けるため、日本政府に働き掛けて、国連に北朝鮮の人権侵害を調査する犯罪調査特別独立委員会を設立させた「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表の土井香苗氏。第2話では、世界を動かしたヒューマン・ライツ・ウォッチの取り組みを紹介する。(全3話中第2話)


日本は外国に比べ、施設で暮らす子どもが多すぎる!

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(3)子どもの人権問題

日本の人権状況は世界約200カ国の中ではいい方だが、日本政府は人権問題に何も対応していないと考える国も多いと、「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」日本代表・土井香苗氏は指摘する。2014年の調査報告書『夢がもてない──日本における社会的養護下の子どもたち──』が伝える日本の子どもの現状と、子どもの「家族と暮らす権利」の枠組み改善に向けた法律改正への動きを、土井氏がレポートする。(全3話中最終話)


LGBT問題の地域格差と日本の現状

LGBT生徒へのいじめと排除(1)実態調査で分かったこと

国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏が、日本の学校でのLGBTの生徒たちのいじめや排除に関する現状を、調査結果を踏まえ解説する。LGBTの子どもたちへのいじめの実態はほぼ予想通りではあったが、調査ではより衝撃的な「先生の加担」という事実も明らかになった。土井氏はこうしたいじめの根本には政策、制度の不在があると指摘する。(全3話中第1話)


トランスジェンダー対応策と性同一性障害特例法の問題点

LGBT生徒へのいじめと排除(2)トランスジェンダーへの壁

国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏が、LGBT生徒が置かれている現状と対応策の問題点について解説する。土井氏は、単なる「いじめは駄目」的な対応では多様なバックグラウンドを抱えるLGBT生徒へのいじめは解消しないと指摘。特にトランスジェンダーの子どもに関する国の対応策には問題が多いという。(全3話中第2話)


LGBTの人権を守るために―国への3つの提言

LGBT生徒へのいじめと排除(3)国への3つの提言

国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ日本代表の土井香苗氏が、LGBT生徒が置かれている現状と対応策の問題点を踏まえ、国に対し3つの提言をする。LGBTに対してフレンドリーな空気が高まってきた今、きちんと性的マイノリティのための法律、制度を導入し、LGBT生徒に対するいじめの有効な対策が成されるべきだと説く。 (全3話中第3話)